リノベーションにかかる費用は?工事期間は?気になる5つの疑問にプロが答えます!

自宅や購入した中古物件をリノベーションしたいと考えているものの、費用や工事期間などわからないことだらけで一歩を踏み出せずにいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、お金に関すること、工事期間、リノベーション会社の選び方など、気になる5つの疑問にプロがお答えします。リノベーションすべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
Q1.リノベーションと建て替え、どっちがいいの?
築古の自宅や相続した実家を生まれ変わらせる方法としては、リノベーションと建て替えの2つがあります。結局、どちらを選ぶべきなのでしょうか?
A.状況に応じて適切なほうを選びましょう。
結論から言うと、リノベーションと建て替え、どちらを選ぶべきかは状況によって異なります。一般的に、リノベーションのほうが費用や工期を抑えやすいものの、自由度の高さでは建て替えに軍配が上がります。両者の比較表を紹介しますので、判断材料にするとよいでしょう。
リノベーション | 建て替え | |
建築躯体の扱い | そのまま活用する | 解体する |
費用 | 比較的安価 | リノベーションより高め |
工期 | 2~3ヶ月程度 | 3~6ヶ月程度 |
間取りの自由度 | 柱や壁の位置次第で制約を受ける | 自由度高め |
住宅性能 | 高めるには追加工事が必要 | 高めやすい |
こんなケースがおすすめ!リノベーションと建て替えで比較
上記を踏まえ、リノベーションと建て替え、それぞれがどのようなケースに向いているのか比較してみます。
【リノベーションがおすすめのケース】
・建物が築30〜40年以内で、新耐震基準を満たしている
・思い出の詰まった自宅や実家をなるべく生かしたい
・費用を抑えながらも、理想の住まいにこだわりたい
建物の老朽化がそれほど進んでいない場合、リノベーションで内外装や設備を入れ替えれば、新築同様のおしゃれな住まいを手頃に実現できるでしょう。老朽化に対応するには、耐震補強や構造部の補強・補修工事を追加で行う必要が生じるため、コストが高まります。
【建て替えがおすすめのケース】
・建物の基礎や構造部まで老朽化が進んでいる
・築50年以上で耐震性に大きな不安がある
・子や孫の代まで建物を受け継いでいきたい
老朽化が進行している場合、建て替えたほうが経済的になる可能性があります。新たに建て直せば、最新の技術や設備を取り入れた住まいづくりが可能となり、長期にわたって資産価値を維持できるでしょう。
Q2.リノベーションの費用はどのくらいかかる?
前述のとおり、リノベーションは建て替えに比べてリーズナブルとされます。実際にどれくらいの費用がかかるのか見ていきましょう。
A.1,000〜2,000万円程度が目安ですが、場合によります。
国土交通省が関係事業者に対して実施したヒアリング調査によると、躯体以外の部分を全面リフォーム(フルリノベーション)した場合の費用相場は「500〜2,500万円」となっています。施工面積や仕様、設備のセレクトなどによって大きく費用が変わるため、これだけの幅が生まれているのです。
平均的な費用感でいくと、延床面積60m2のマンションであれば900〜1,200万円程度、延床面積100m2(約30坪)の戸建て住宅であれば1,000〜2,000万円程度が目安とされます。やはり金額に幅があるため、あくまでも参考値として捉えましょう。
(出典)国土交通省「リフォーム内容と価格について」
(参考)SHUKEN Re「リノベーション費用の相場は?プロが教える業者選びと費用を抑えるコツを徹底解説!」
費用を抑えたいなら部分リノベーションも要検討
上記の費用相場は、フルリノベーションを前提にした金額感です。水回り、リビング、寝室など、リノベーションする範囲を限定することで、当然費用を抑えることができます。
築年数が古く、全体的な更新が必要な場合にはフルリノベーションをおすすめしますが、築浅で劣化がそれほど進んでいないのであれば、施行箇所に優先順位をつけて部分リノベーションするのも有効です。
Q3.工事期間はどのくらいかかる?住みながらできるの?
費用と合わせて気になるのが工事期間ではないでしょうか。具体的にどれくらいかかるのか目安をお答えしましょう。
A.おおむね2〜3ヶ月。住みながらでも可能です。
工期も費用と同様、リノベーションの内容や施行面積によって異なるものの、着工から完成まで2〜3ヶ月程度というのが一般的です。間取りが複雑だったり、特殊な建材や工法を採用したりする場合には、これ以上に時間がかかることもあります。
リノベーションの工事内容にもよりますが、生活を続けながら工事をすることもできなくはありません。ただし、大規模にリノベーションする場合には、仮住まいを用意したほうがスムーズでしょう。
仮住まいの必要性
上記のように、フルリノベーションの場合、工事中は仮住まいを用意することをおすすめします。生活しながらの工事だと、騒音や振動、作業員の出入りなどがストレスになったり、作業効率が下がって工期が延びたりする可能性があるからです。費用や工期を抑えるためにも、事前に仮住まいを探しておくのが得策です。
部分リノベーションであれば、生活しながらの工事も比較的容易です。しかし、水回りをリノベーションする場合、お風呂やトイレ、キッチンが使えず、一時的に不便が生じる点は注意しましょう。
Q4.補助金や助成金は使えるの?
マイホームの新築では補助金などが利用できますが、リノベーションではどうなのでしょうか?
A.使える場合もあります。
リノベーションでも、国や自治体が実施する補助金や助成金の制度を利用できるケースがあります。特に、2025年は「住宅省エネキャンペーン2025」の実施が決定しており、省エネ性能を高めるリノベーションを行う場合は、ぜひ活用を検討したいところです。
自宅のリノベーションで利用できる補助金としては、次のようなものが挙げられます。
事業名称 | 補助対象工事 | 補助額 |
子育てグリーン 住宅支援事業 (住宅省エネ2025キャンペーン) |
・省エネ住宅の新築 ・省エネ改修リフォーム ・上記に付帯して行うリフォーム工事 |
最大60万円 |
先進的窓リノベ 2025事業 (住宅省エネ2025キャンペーン) |
高性能の断熱窓の設置 | 最大200万円 |
給湯省エネ 2025事業 (住宅省エネ2025キャンペーン) |
高効率給湯器の設置 | 最大20万円 |
既存住宅における断熱リフォーム支援事業 | 高い断熱性能を持つ窓、玄関ドア、建材を用いた断熱リフォーム | 最大120万円 (戸建て) |
長期優良住宅化リフォーム推進事業 | インスペクションを行ったうえで実施する、一定の要件を満たす性能向上リフォーム | 最大80~160万円 (加算あり) |
介護保険による補助 | 要介護・要支援認定を受けた人が住む家における、一定のバリアフリーリフォーム | 最最大18万円
(自己負担1割を除いた金額) |
上記のほかにも、お住まいの自治体で独自の補助金制度を設けている場合があるので、事前に確認しておきましょう。
Q5.失敗しないリノベーション会社の選び方は?
リノベーションは、設計・施工するリノベーション会社と二人三脚で進めていくものです。それだけに、会社選びはリノベーションの成否を大きく左右します。どのように選べばいいのかお答えしましょう。
A.3つのポイントを押さえて選びましょう。
下で紹介する3つのポイントを意識することで、自分たちに合った、信頼できるリノベーション会社を選びやすくなります。
(1)リノベーションの実績が豊富な会社を選ぶ
リノベーションは、新築やリフォームとは大きく異なります。既存の躯体を生かしながら、お客様の希望やライフスタイルを叶える家づくりをしなければならないため、高い提案力と技術力、センスが求められます。リノベーション会社を選ぶ際は、施工実績や事例が豊富な会社を選ぶようにしましょう。
(2)得意分野やプランの方向性がマッチする会社を選ぶ
一口にリノベーションといっても、マンションと戸建てでは事情が違います。築年数、構造、規模などによっても、必要とされる技術は異なってくるでしょう。会社ごとに得意分野や設計・デザインの方向性はそれぞれです。施工事例を参考に、自分たちの目指す方向性にマッチする会社を選ぶと、満足のいくリノベーションを実現しやすくなります。
(3)ワンストップサービスを提供する会社を選ぶ
リノベーション会社には、設計・施工のみを担当している会社、協力会社とともに一貫したサービスを提供している会社など、さまざまな形態があります。なかでもおすすめなのが、物件探し、資金計画、設計・施工、アフターメンテナンスまで自社で提供する、ワンストップサービスのリノベーション会社です。
こうした会社なら、すべての工程において手厚いサポートが期待でき、初めてのリノベーションでも安心して進められるでしょう。
まとめ
リノベーションに関してよくある5つの疑問に答えてきましたが、リノベーションを成功させるために一番大切なのは、信頼できるリノベーション会社を見つけることです。目指す方向性に合う会社や担当者をパートナーに迎えられれば、自分たちの希望を的確に反映した、理想の住まいを実現できるでしょう。
仙台・宮城でリノベーションを手がけるi-Plain(アイプレイン)は、物件探し、設計・施工からアフターメンテナンスまでワンストップで手がけています。宅建士、一級建築士、1級建築施工管理技士といった各分野のプロが担当者としてサポートするので、疑問や不安を解消しながら、満足のいくリノベーションをかなえられます。
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