2025年リノベーション最新トレンド!注目のデザインと工法を徹底解説!

近年、住宅のリノベーションを検討するご家庭が多くなっています。
リノベーションとよく似た言葉にリフォームがありますが、両者は大きく異なります。
リフォームは老朽化した部分を新築の状態に戻すことが工事のメインです。
一方リノベーションは今ある建物の住環境を改善したり、住宅の価値そのものを高めることをメインに改修工事を実施します。
リノベーションは経済や一人ひとりの意識の変化によってトレンドが大きく変化します。
2025年のリノベーション・工法のトレンドを本記事で徹底解説します。
2025年リノベーションのトレンドとは?
リノベーションを検討する人が増えてきている最大の理由は,個々の価値観が多様化してきているためです。
以前は1人暮らしならば1K・1DK、家族で住むなら2LDK以上など、家族構成によって住む家の間取りについての認識はある程度統一されていました。
しかし、新型コロナウィルスの影響によって家で過ごす時間が増えたことがきっかけで、固定概念にとらわれず、住みやすさを優先する人たちが増えています。
本章では2025年リノベーションのトレンドとなるであろうカテゴリーについて解説します。
広々としたリビング
価値観の多様化から間取りの概念が取り払われ、自分たちのライフスタイルに併せ、広々としたリビングへとリノベーションする事例が多くなってきています。
コロナ禍を経験して家で過ごす時間が増えたことで、普段仕事がいそがしかった人も家族との関わり方を考える機会を持てたことも広々としたリビングがトレンドとなっている要因のひとつといえるでしょう。
例えば元々リビングとダイニングキッチンがそれぞれ独立の部屋だったものをリノベーションによってひとつの部屋にすれば、広々としたリビングが完成します。
家族それぞれがひとつの部屋で自由に過ごせるようなスペースや、様々な目的で活用できるリビングへの改修を検討する人は今後も増えていくことでしょう。
書斎兼リモートワーク用スペース
2024年から継続しているトレンドですが、リノベーションによって自宅に書斎兼リモートワーク用のスペースを設けるご家庭が増加中です。
コロナ禍を経験して、在宅勤務を推奨する企業は非常に多くなりました。
コロナ禍前のリモートワーク率は約10%でしたが、現在は20%以上にまで上昇しています。
今後AI化がますます進めばオフィスで仕事をする必要性はさらに下がるため、リモートワーク率は上昇して行く可能性が高いです。
とはいえ完全な個室を設けるのではなく、壁などを都度動かせるようにして必要に応じてワークスペースを設けるなど、半個室状態のリモートワーク用スペースへとリノベーションする傾向が増えつつあります。
リモートワーク用スペースの設置を検討している人は、自分の作業内容に見合った作業スペースの確保・音漏れや生活音が入ってこないような場所への設置などを意識すると、希望通りのリモートワークスペースを実現できます。
機能的な大容量のクローゼット
大規模なリビングの構築と同時に、大容量かつ機能的なクローゼットも、2025年のトレンドのひとつとなることが予測されています。
従来はクローゼットをはじめとした収納は部屋ごとに設けるケースがほとんどでしたが、部屋ごとのクローゼットはどうしてもスペースが限られてしまい、使い勝手がよいとはいえないのが現状でした。
しかし、コロナ禍を迎えて個々の部屋で過ごすという考えから、大きなリビングで家族全員で過ごす空間を求めるご家族が増えました。
大規模なリビングが増えるのに比例して、家族全員の荷物を収納できる大規模かつ機能的なクローゼットが重宝されています。
収納とひとくちにいっても、見せる収納にするのか隠す収納にするのかでデザインは大きく異なりますし、設置場所によって機能面もかなり変わってくることでしょう。
収納の使い勝手は住環境を大きく左右するので、クローゼットのリノベーションを検討しているご家庭は、家族全員の希望を事前に聞いておくことをおすすめします。
2025年工法の最新トレンドとは?
2025年のデザインについてのトレンドを紹介しましたが、リノベーションの際の工事についても、時代の流れによってトレンドが大きく変わります。
デザインと同様に、リノベーションの際の工法の最新トレンドについて本章で紹介します。
介護・バリアフリーリフォーム
2025年は75歳以上のいわゆる団塊の世代が後期高齢者となります。
団塊の世代の人たちはお子さんもすでに独立し、両親のみで住んでいることがほとんどです。
2025年は高齢者が住みやすくするためのバリアフリー化や、介護を考慮したリフォーム工事がトレンドのひとつになると予想されています。
バリアフリー化。介護用のリノベーションの対しては、政府から住宅改修費支給制度(最大20万円補助)が出るので、改修を検討している人はチェックしておくとよいでしょう。
光熱費高騰・エコ対策
2025年最大のトレンドとなるであろうと予想されているのが、高騰する光熱費やエコ対策のリノベーション工事です。
燃料費の高騰により、電気代・ガス代ともに月を追うごとに値上がりし、ファミリー層の場合、夏場や冬場になると電気代が家計を大きく圧迫するようになりました。
そのため、光熱費を抑えることを目的としたリノベーションを検討する人が増加傾向にあり、2025年以降はまずまず進行していくことが想定されます。
エコを意識したリノベーション工事は国や自治体からの補助金を利用できるケースが多いので、条件を満たしているならば積極的に利用しましょう。
断熱工事
光熱費・エコ対策のリノベーション工事として有効なのが断熱工事です。
数十年前に建築された住宅は、断熱材が壁にしか入っていなかったり、入っていても非常に薄かったりして。家屋の断熱効果をほとんど発揮できていないことも多いです。
リノベーション工事で壁だけではなく、床や天井、屋根などに断熱材を追加すれば断熱効果は大幅に上昇します。
断熱効果が高まれば冬の暖房だけではなく夏の冷房の効きもよくなり、光熱費を大幅に削減可能です。
二重窓
近年、簡単でかつ光熱費削減効果が高いと注目されている工事のひとつが内窓の設置です。
内窓を設置して二重窓にすれば室内外の温度変化が起こりづらくなり、断熱性上昇の効果が得られます。
少ない熱量で部屋の温度を快適に保てるようになり、結果として電気代やガス代が安くなります。
二重窓工事は工期が短いうえ、補助金が出ているので気軽にできるリノベーション工事として非常に人気です。
太陽光発電
電気代高騰の対策として有効なのが、太陽光発電装置の設置です。
太陽光発電は2010年頃から話題となっていましたが、当初は工事費が高額で導入したくてもなかなか手が出せないのが現状でした。
現在は当初と比べると工事費は大幅に下がり、十分設置を検討できる価格となっています。
太陽光発電は売電収入目的で設置を検討する人もいますが、売電価格は年々下がっており、売電収入を得るために設置するのはあまりおすすめしません。
しかし、電気代が高騰しているため、売電できずとも電気代をゼロにできるならば十分費用対効果は得られます。
スマートホーム化
光熱費対策と同じく近年リノベーション工事で大きなトレンドとなっているのがスマートホームです。
スマートホームとは、声に対して反応するスピーカーや、相互通信・またはAIを導入した家電を導入した生活の利便性を大幅に向上させた住宅を指します。
例えば、お掃除ロボットに部屋を掃除してもらうことを想定して家の段差や間取りを統一すれば、掃除という家事から開放されます。
カメラを搭載した冷蔵庫を設置してスマホと連動すれば、家に戻らずとも冷蔵庫内の食材をチェックできて無駄な買い物をせずに住むなど、スマートホームは非常に多くのメリットを得られるリノベーションです。
まとめ
2025年のリノベーション・工法のトレンドをまとめると、以下のようになります。
- 大規模なリビング
- 書斎兼リモートワークスペースの設置
- 大容量で機能的なクローゼットの設置
- バリアフリー・介護対策など後期高齢者向けのリノベーション工事
- 断熱・太陽光発電・二重窓など光熱費削減やエコを意識したリノベーション工事
- 家電を相互通信させてスマートホーム化することで利便性を向上
今後、世の中の変化に応じてリノベーションのトレンドはさらに変化しますが、今回紹介したトレンドは、今後しばらく主流となる可能性が高いです。
トレンドを意識したリノベーションを実施すれば、住環境は大幅に向上することでしょう。
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